匿名ぺんぺん

カリカリカリッ!あ~~痒い!僕の嫌いな夏が来ちゃったよ~暑いし、虫に刺されるし集中できない!

やくちゃ

そんなに搔いたら、血がでちゃうんじゃない!?これは早く虫刺されに効く薬を教えてあげないとね…

夏になると、虫刺されに悩まされますよね…筆者は比較的、虫に刺されづらいのですが、薬局で患者さんからの話を聞いていると本当に辛そう( ノД`)!

虫刺されは、自身で対処する=セルフケア可能な一例です。本記事では虫刺されに使用できる市販薬を解説していきますので、正しい知識を持って、快適に夏を過ごしていきましょう!

外用薬の種類と特徴・使い分け

まず、虫刺されと聞いて頭に思い浮かべるのは『塗り薬=外用薬』ではないでしょうか?市販の外用薬は刺激性が少なく、あらゆる状態の湿疹に幅広く使用できるとされています。患部の状態を考慮して剤形(軟膏・クリーム・ローション)や有効成分を選択していきましょう♪

外用薬の剤形

外用薬は、軟膏・クリーム・ローションとそれぞれ異なる剤形があります。有効成分は同じでもどれを選ぶかによって「油分と水分のバランス」と「使用感」が大きく違います。自身の目的や好みの剤形を見つけてくださいね♪

軟膏

特徴:油分が多い

  • 半透明~白色(黄味がかっているものもあり)
  • 半固形で重たい感じ
  • 水をほとんど含まない為べたつきがある
  • 皮膚への密着力が高く、保湿力が強い

向いている人

  • 皮膚を保護したい
  • 刺激を避けたい(しみにくい)
  • 患部の範囲が狭く、しっかりめが好き

軟膏は、水をほとんど含まないため、塗布したあとに患部以外まで流れてしまうといったことはありません。保湿力が高くしっかりめに塗りたい方にはおススメです。

また、軟膏に使われる基材(素材や有効成分以外の添加物のこと)は白色ワセリン・流動パラフィンといった単純な素材が採用されます。添加物を多く含まないので、刺激が少なくアレルギー体質の方にも向いていると考えられています。

クリーム

特徴:油と水がバランスよく混ざっている

  • 白色のものが多い
  • 軟膏より軽く、ローションよりしっとり
  • 比較的伸びがよい
  • さらっとした使用感

向いている人

  • 軽〜中程度の乾燥や湿疹
  • 患部の範囲が広い
  • 患部が蒸れやすい

クリームは油分と水分がバランスよく配合された剤形で、しっかりと塗り広げたい&使用感もしっかりと感じたい方におススメです。

軟膏に比べて保湿力は下がるものの、十分に保湿ができる剤形です♪お子様や家族に塗ってあげる際には、塗り広げやすく使用しやすいかもしれません(^^)/

ローション

特徴:水分が多い(サラサラ)

  • 透明のものが多い
  • ベタつかず軽い
  • 広範囲に塗りやすい
  • 指を使わずに塗布できるものが多い

向いているケース

  • 汗をかきやすい部位(頭皮・膝の裏など)
  • 広い範囲に使いたい
  • 患部が蒸れやすい、露出しない部分に使う

ローションは、水分が多くさらっとした使用感です。べたつきが嫌いな方はローションを選択すると良いでしょう。

一方で、患部に塗布した後には流れてしまうこともあります。ただ、汗をかきやすい部分にはさらっとした使用感のローションが最適です♪

それぞれの剤形を比較するとこんな感じです。患部によって使い分けを推奨します♪

  • 保湿力:軟膏 > クリーム > ローション
  • 使用感の軽さ:ローション > クリーム > 軟膏
  • 刺激の少なさ:軟膏が一番低刺激

また、塩野義製薬のリンデロン製剤で添加物を比較してみましょう。添加物が多いと悪い!というわけではないですが、添加物が少ない方が比較的刺激は少ないです。参考までに!

リンデロンVs軟膏 添加物として
流動パラフィン、白色ワセリンを含有しています。

リンデロンVsクリーム 添加物として
白色ワセリン、流動パラフィン、セタノール、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸メチル、リン酸二水素ナトリウム、リン酸、水酸化ナトリウムを含有しています。

リンデロンVsローション 添加物として
流動パラフィン、セタノール、オレイルアルコール、グリセリン、イソプロパノール、ステアリン酸ポリオキシル40、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60、モノステアリン酸グリセリン、水酸化ナトリウム、クエン酸水和物、パラオキシ安息香酸メチルを含有しています。

リンデロンVs 軟膏/クリーム/ローション|リンデロンVsについて|リンデロンVs

外用薬の成分

ステロイド外用薬

赤み・かゆみ等を「根本から鎮める」薬です

虫に刺されてしまった部分が赤く腫れているのは、炎症がでているから。ステロイドには炎症そのものを抑える「抗炎症作用」と働きすぎた免疫にブレーキをかける「免疫抑制作用」があります。 

ステロイドには【ウィーク < ミディアム < ストロング < ストロンゲスト】とランクがありますが、市販で購入できるのはストロングまで。顔など皮膚の薄い部分や小児にはレベルの低い物を選択し、外箱も確認して使用が問題ないか必ず確認しましょう。

それではランク別におススメを紹介していきます♪

【ストロング】商品名:リンデロンVs軟膏 こちらは、処方箋はリンデロンV軟膏と同成分の軟膏です。炎症が強い、とにかく痒みを鎮めたい方にはおススメ。使用可能な年齢は記載されていませんが、小さいお子様の場合にはミディアム・ウィーククラスを選択することをおススメします。

【ミディアム①】商品名:セロナ軟膏 こちらは処方箋ではロコイド軟膏と同成分の軟膏です。 お子様の皮膚疾患には、処方箋でもよくつかわれる成分なので、比較的安心して使用できるかと思います♪

【ミディアム②】商品名:新リビメックスコーワ軟膏 こちらは処方箋ではリドメックスコーワ軟膏と同成分の軟膏です。こちらも処方箋でもよくつかわれる成分です♪

【ウィーク】商品名:コートF MD軟膏 ウィークタイプのステロイドは市販薬でも種類が少ないです。パッケージにある通り赤ちゃんにも使用ができます♪ステロイドが弱い分、抗炎症作用のあるグリチルリチン酸配合です。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

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上記で紹介した商品は、ほぼステロイド単一成分の軟膏です!(ウィークのみグリチルリチン酸配合)少し名前が違うと、ビタミンや鎮静成分が含まれている商品の販売もありますので商品のお取り間違いにはご注意ください!

やくちゃ

個人的に、まずは単一成分の薬から使用することをおススメします♪色んな有効成分が入っている方が良い気がしますが、かえって皮膚には余計な刺激になっているかもしれません…

それでも良くならなかったら、医療機関を受診するか追加の成分が入っている薬を選んでいくと良いですよ!

また、軟膏だけでなくクリームやローションタイプも発売されているので使用感を元に商品を選んでくださいね♪

ステロイドは、副作用が多いので避けるべきと誤解されることもありますが、定められた使用方法・用法用量を守ることで、症状を長引かせず、速やかに改善が期待できるのでよく使用される薬の一つです。

抗ヒスタミン成分

かゆみを引き起こす物質を抑えていく薬です。

ステロイドは炎症を抑えるものの、抗ヒスタミン成分は痒みの原因物質を抑える為、炎症がさほど強くなく、痒みを伴う場合に有効です♪また、ステロイドの使用が不安な方の選択肢にもなります。

商品名:新レスタミンコーワ軟膏 こちらはジフェンヒドラミンという成分を含んだシンプルな処方。かゆみ、かぶれに抗ヒスタミン単一の市販薬ならまず思い浮かべる商品です♪

単一成分の抗ヒスタミン外用薬はなかなか見つかりませんでした。ステロイドやビタミン、抗炎症作用のある成分が少量配合されている製品も併せてご検討ください♪

抗生物質配合成分

抗生物質は、患部から菌の繁殖を防ぐ薬です

虫刺されによって、掻き壊してしまい、患部に傷ができてしまった…その傷放置していると、傷口から菌が入り込んで余計にひどくなってしまうかもしれません!そんなときには細菌感染防止のために抗生物質配合の薬を選ぶと良いですね♪

ステロイドと抗ヒスタミン薬では単一成分の商品を紹介しましたが、ここでは虫刺されで炎症や痒みを抑えながら細菌感染を防ぐ目的で、複数成分配合しているものを記載していきます。

商品名:フルコートf軟膏 こちらはストロング(強)クラスのステロイドや、抗生物質が含まれている外用薬です。1963年から販売されており、昔から信頼されている薬です。ストロングクラスのステロイドが配合されているので、お子様への使用は慎重に検討しましょう。

商品名:ドルマイコーチ軟膏 こちらはウィーク(弱)クラスのステロイドに2種類の抗生物質が配合されている薬です。化膿を伴っている場合には積極的に選択すると良いでしょう。

ドルマイシン軟膏(第2類医薬品) ドルマイコーチ軟膏(第②類医薬品):ゼリア新薬

「自分の傷はどの程度だろう?」「抗生物質が必要なのかな?」自分の傷の状態に近い画像を、製薬会社のサイトで確認し抗生物質が必要か判断するのも一つの手です。是非参考にしてください♪

虫の種類や、炎症の度合いによっては市販薬では対応できないこともあります。「症状が改善しない」「強い痛みを伴う」「家族に同じような症状がでている」このような場合には、医療機関を受診しましょう。

原因が虫刺されではなく感染症の疑い、傷口からの細菌が広がっている、医師の判断で全身作用のある内服薬が必要になるケースも…市販で、抗生物質の内服薬は販売されていません。登録販売者や薬剤師に受診した方が良いか、まず意見を聞いてみるのを良いでしょう。

内服薬の特徴

市販の内服薬と注意事項

市販の内服薬では抗ヒスタミン薬が知られています

主な商品はレスタミンコーワ錠ムヒAZ錠などが挙げられます。適応に虫刺されはありませんが、湿疹・かゆみなどの記載があるので症状に合わせて使用することが可能です。

抗ヒスタミン薬は眠気がでやすい薬です。機械の操作や運転をするかたは服用を控えましょう。虫刺されには基本的に症状の出ている部分にピンポイントに使用できる外用薬がおススメです!塗り薬が合わない、痒みが抑えきれない場合など事情があれば、内服薬の選択を検討しましょう。

また、抗ヒスタミン薬というと花粉症の薬を想像する方もいるかと思います。結果的な作用としては痒みを抑えることができますが、外箱の効能効果を必ず確認してください「かゆみ」や「湿疹」などの記載がない物は、自己判断で使用しないようにしましょう

処方でしか出ない薬

症状がひどい場合には必ず医療機関を受診し、医師の判断でステロイド抗生物質の内服がでることがあります。

これらは市販で手に入れることはできません。市販薬を使用してもよくならない場合や、ひどい虫刺されでどう対処してよいかわからない時には皮膚科を受診するようにしてください。皮膚科は塗り薬だけでなく、内服薬での治療も行っています。

注意事項とまとめ

市販薬(OTC)の活用と受診目安

虫刺されは市販薬でセルフケアできるとされており、基本的には外用薬の使用がおススメです。炎症がひどい場合にはステロイド、痒みを抑えたい場合には抗ヒスタミン薬、傷ができてしまった場合には抗生物質を含む外用薬を選択するとよいでしょう♪

下記のような場合には医療機関を受診してください。

  • ステロイド外用剤を1週間使用しても改善しない
  • 症状が強く広がっている場合
  • 突然、かゆみを伴う赤いプツプツが多発
  • 咳や発熱症状が伴っている場合

感染症、薬疹、蕁麻疹などの可能性も考えられるのでひどくなる前に、周りに感染を広げる前に適切な治療をうけましょう。

注意事項(小児/妊娠・授乳、部位、期間)

市販薬を使用するときには、外箱や添付文書をしっかりと確認しましょう。小児に使用できるのか、妊娠・授乳中でも使用できるのか記載を確認してください。また、小児や顔などの皮膚の薄い部分には、強いステロイドは適していません。登録販売者や薬剤師に使用可能か相談すると安心でしょう。

ステロイド外用薬は、改善が見られたら中止し、長期間・広範囲には使わないのが原則です。完全に治るまで使用するのではなく、症状が改善されてきたら中止するようにしましょう。

まとめ

  • 炎症を抑えるにはステロイド
  • 子供や顔の皮膚が薄い部分には弱めのステロイドを
  • ステロイドは漠然として長く使用しない
  • 痒みを抑えるには抗ヒスタミン
  • 傷ができていれば抗生物質が配合されているもの
  • 症状がひどい場合には皮膚科を受診

虫刺されによるかゆみは、非常に不快な症状で生活の質を下げてしまいます。適切なセルフケアを行うことで、快適な夏をすごしていきましょう!

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薬学部の勉強に興味が持てず、下位10%スタートから薬剤師国家試験上位15%へ国家試験に役立つ情報、不安解消法を発信しています♪ 薬学×健康系ブロガー【保有資格】簿記3級/ FP3級/薬膳コーディネーター/ダイエット検定