【市販薬厳選】慢性的な肩こり、四十肩・五十肩にも効く薬を薬剤師が解説!

2週間前くらいから肩こりがひどくて…これ薬でどうにかならないの?

デスクワーク・肉体労働・スマートフォンの見過ぎ、四十肩・五十肩など肩こりの原因ってたくさんあるよね。
そこで、つらい肩こりを改善する市販薬を紹介していくね!
肩こりの治療法

肩の痛みは多くの人々が経験する非常に不快な症状であり、「五十肩」や「四十肩」といった診断名がつくこともあります。現代では、スマートフォンやPCの作業で気づかないうちにストレートネックになり、つらい痛みの原因となっているかもしれません。
肩こりの原因を排除していくことが治療の一歩ではありますが、今出ている症状を緩和するために効果的な市販薬をいくつか紹介していきます。併用できるものも多いのでご自身の状態にあわせて使ってみてはいかがでしょうか?
肩の痛みに対応する市販薬(OTC医薬品)

痛み止め(内服薬・外用薬)
まず初めは、一般的な痛み止め・消炎鎮痛剤です。
痛みが落ち着くので肩こりが瞬時に治ったように感じますが、今ある痛みを抑えているだけにすぎません。痛みのピークを乗り越える為に使用し、炎症やコリが改善されるまでのつなぎとしてうまく使用しましょう♪
内服薬(NSAIDs等)
内服薬は全身に作用するため、肩こりからくる頭痛や肉体労働で腰や足にも痛みがある場合には非常に有効です。2025年9月9日には、つらい腰痛・肩こり痛・関節痛の発生原因に着目した処方設計のロキソニンPROフィジカルが発売され、発売当初からお求めになる方が多いと感じています♪
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外用薬(湿布薬・塗布薬)
外用薬は、痛みがある部分に直接貼ったり・塗ったりすることでピンポイントで痛みに効果を発揮してくれます。また、剤形の違いを理解して使いやすい物を選びましょう♪
| 見た目 | 使用感 | |
| ローション | 透明の液体 | さらっとしており手に出さずに塗れる |
| ゲル | 透明でぷるぷる | 液垂れの心配がなくしっかり塗りこめる |
| クリーム | 白っぽく半固形 | べたつきが少なくなめらか |
| 見た目 | 使用感 | |
| パップ | ほとんどが白 | 水っぽくプルプルした感じ |
| テープ | ほとんどが茶色 | 剝がれにくく伸縮性あり |

冷感タイプと温感タイプが並んでいると、いつも迷っちゃうんだけど…どっちを選べばいいんだっけ??

慢性的な肩こりは【温感】、急性的な肩こりは【冷感】かな!パップには水が含まれるから貼る時は冷やっとするかも?テープは温感・冷感関係ない物も多いから、記載がなければあまり気にする必要はないよ!
筋弛緩薬
次は、筋弛緩薬。凝り固まった筋肉を緩めていきます。
肩こりは筋肉の緊張によっておこることが多く、メトカルバモールやクロルゾキサゾンを含む筋弛緩薬も市販で手に入るものがあり非常に効果的です♪どちらも作用はほとんど同じですが、販売されている製品が少ないので、ドラッグストアで見つけるのは至難の業かも!?
メトカルバモール(ドキシン錠)
中枢神経系に作用し、筋肉を緊張させる神経伝導を遮断する成分です。筋肉の緊張を緩め、肩こりの緩和が期待できるとされます。アルコールで作用が増強されることがあるので注意が必要です。
商品例としては、アリナミン製薬のドキシン錠。こちらにはメトカルバモールのほかに、エテンザミド(鎮痛剤)、無水カフェイン(鎮痛補助)、トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE)、ジベンゾイルチアミン(ビタミンB1)が含まれています。
※鎮痛剤が含まれているため、ロキソニンやイブとの併用は控えましょう。ビタミン剤との併用も避けるのが無難です。
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クロルゾキサゾン(コリホグス錠)
中枢神経に作用し、筋肉が過剰に緊張する原因となっている電気信号の伝達を抑えることで効果を発揮します。「筋肉を緊張する力を弱める」作用で肩こり症状を改善してきいます。メトカルバモールとほとんど同じ作用ですね。
商品例としては、小林製薬のコリホグス錠。名前から作用がわかりやすくて私の推し市販薬でもあります♪こちらにはクロルゾキサゾンのほかに、エテンザミド(鎮痛剤)、無水カフェイン(鎮痛補助)が配合されています。
やはりこちらにも鎮痛剤が含まれている為、鎮痛剤の併用にはしないようにしてください。ビタミンは含まれてないため次の章で紹介するビタミン剤との併用は可能ですよ♪
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ビタミン製剤

肩こりは、ビタミンの不足が影響しているかもしれません。中でもビタミンB群、ビタミンEが肩こりの改善には特に有効です♪それに加え、ビタミンCやクエン酸も追加で摂れると良いでしょう。
ビタミンB群
特にビタミンB1・B12が肩こりの改善に重要な役割を果たします。ビタミンB1は、糖質をエネルギーに変換する働きを持ち、不足すると筋肉が必要とするエネルギーが枯渇し、結果として筋肉疲労の蓄積で肩周りの筋肉が凝りやすくなります。ビタミンB12は神経の働きを維持するために必要で、不足すると筋肉の緊張が強まり肩こりや痛みが発生しやすくなります。
ビタミンE群
ビタミンEは抗酸化作用が強く、血行を促進する働きがあります。強力な抗酸化物質として知られ、細胞の老化が進んだり健康問題を引き起こす体内での酸化ストレスを軽減する効果があります。
その他 ビタミンC・クエン酸
ビタミンC:抗酸化作用により、酸化ストレスを軽減し筋肉の疲労回復を助けます。
クエン酸:蓄積した、肩の筋肉疲労を回復するのに有効です。
ビタミンは普段の食事から摂ることを意識していきたいですが、1日に必要なビタミンをすべて取るのは難しいのが現状かと思います。そんな時はサプリメントや市販薬で対策をしていきましょう♪
肩こりの原因は栄養不足?肩こりを解消する食べ物は|疲れに効くコラム|大正製薬
有名なのは、エーザイのナボリン・アリナミン製薬のアリナミンEXプラスなど。これらはビタミンB群とビタミンEが配合されている商品です♪パッケージにも肩こりに効く等の記載がありますね。ドラッグストアでは他の製薬会社から販売されている多数の商品を取り扱っているため、成分量なども登録販売者や薬剤師と確認しながらより良い物をお求めになってください(^^)/
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漢方薬

「何を試しても効果がない」「痛み止めやビタミン剤に追加して薬が欲しい!」「生薬の方が安心な気がする…!」という方は漢方薬もおすすめです♪漢方はもともとお湯に溶かして飲む方法が知られ、香りが立ちリラックス効果も期待できます。とはいえ、漢方の味が苦手な方は服薬ゼリーやオブラートをしようすると良いでしょう。
葛根湯(急性の肩こり)
風邪のひきはじめによく使用する漢方薬ですが、急性の肩こりや首のこわばりに効果的ともいわれています。体を温める作用があり冷えによる肩こりには非常に有効です♪
桂枝茯苓丸(慢性的な肩こり)
血行不良や気の巡りの悪さからくる、慢性的な肩こりに有効です。しこり感があったり冬場冷えて凝り固まってしまった場合に非常に有効です。
独活葛根湯 (商品名:ジジラック / ガチラック)
炎症を改善し、葛根湯と同様に体を温める作用ももちます。寝違えのように突然首が回らなくなったり、四十肩や五十肩で動かすと強い痛みを伴うケースに向いています。
二朮湯(四十肩・五十肩に)
1つの漢方薬が様々な効能効果を発揮する中、適応症が「四十肩」「五十肩」になっている面白い漢方薬です♪四十肩・五十肩は筋肉の緊張ではなく、肩関節の炎症によるものと考えられている為、筋弛緩薬やビタミン製剤よりも、消炎剤や二朮湯のような漢方薬が向いています。
肩こりの原因によっては、その他いろいろな漢方薬が選択できます。売り場に行って、専門家からアドバイスを受けることでよりあなたに合った漢方薬を見つけてくださいね♪
治療の期間と注意点
肩の痛みは数日から数年という長い期間にわたって続くことがあります。痛みは我慢せず、整形外科や適切な医療機関を受診するか、初めは市販の薬を上手に利用していくのも良いでしょう。
- 事故に遭った
- 強くぶつけてしまった
- ピリピリとするような痛みがある
- しびれが続いている
このような場合には、精密な検査が必要です。専門医を受診して骨や神経に損傷がないか確認し、適切な処置・治療を受けるようにしてください。
また、肩や首の筋肉が硬くなる原因として、骨盤や首の骨の歪みが挙げられており、薬を使用せずに整体やリハビリテーションなどで身体のメンテナンスも重要であると考えられています 。最終的に、肩の痛みに関しては薬物療法だけでなく、リハビリテーション・マッサージ・整体も組み合わせた治療で根本から改善していくことが、長期化しないポイントです♪
