匿名ぺんぺん

熱がでた。頭も痛いし身体もだるい。

解熱剤を飲みたいけど、何がいいんだろう?

やくちゃ

市販の解熱剤ってたくさんあるよね~

解熱鎮痛剤には得意不得意があって、自分の症状に合ったものを選ぶのが大切だよ!

解熱剤の2つのタイプ!まずは基本を押さえよう!

ドラッグストアで並ぶたくさんの解熱剤を前に迷ってしまったことはありませんか?
解熱剤には大きく分けて2つのタイプがあります。まずはここから押さえていきましょう♪

アセトアミノフェン製剤

商品例:カロナールタイレノールAノーシン アセトアミノフェン錠 など

鎮痛剤の中では胃に優しく、子供から高齢者だけでなく妊娠中にも選択しやすい薬。熱を下げることが得意で、抗炎症作用はほとんどないと考えられており鎮痛作用はマイルド

過剰摂取においては肝障害を引き起こすリスクがあり、多量の飲酒も肝障害を高めるとされているため、用法用量を守ると共に飲酒はなるべく控える必要があります。

市販薬での最大用量は1日900mgですが、医療用の場合は1日1,500mg(解熱目的)となっています。

NSAIDs系(非ステロイド性抗炎症薬)

商品例:ロキソニンS、イブA錠 など

強い痛みや炎症を抑えるのに特化した薬。頭痛やのどの痛みを伴う時際の解熱に有効です。

胃腸障害を起こしやすく、胃腸機能が弱っている、食事が摂れない、生理機能が落ちている高齢者には注意が必要。出産予定12週以内の妊婦には禁忌で授乳も避けた方がよいでしょう。

基本的には製剤によって含まれている成分が違うため、用法用量をしっかり確認したうえで使用してください。市販薬では15歳以上からしか使用できないため、子供の解熱剤はアセトアミノフェン製剤を選びましょう。

症状別の選び方ガイド

風邪・インフルエンザの解熱

アセトアミノフェン製剤

症状が熱だけの場合や、急な高熱でインフルエンザの疑いがある場合にはアセトアミノフェン製剤を選択しましょう。インフルエンザ罹患中にNSAIDs系(非ステロイド性抗炎症薬)を使用してしまうと、インフルエンザ脳症を引き起こす可能性があります

インフルエンザ脳症は、比較的乳幼児に多く見られますが、成人で発症することもあります。急激な意識障害やけいれん、異常行動などが出現し、後遺症を残すことあるため注意が必要です。インフルエンザの可能性があり、NSAIDsを服用した場合には慌てずに、インフルエンザの治療を行うことが重要です。なるべく早く医療機関を受診しましょう。

ご自身でインフルエンザの判断は難しいと思うので、市販の抗原検査キットを使用してみるのも一つの手です。(インフルエンザのキットも紹介しています)

【すぐに購入可能!】緊急時、コロナウイルスの抗原検査キットはどこで手に入る?陽性になったら? | やくちゃの薬学茶屋!

頭痛・関節痛を伴う時の解熱

NSAIDs系(非ステロイド性抗炎症薬)

発熱よりも、頭痛や肩の痛みなどがある場合には抗炎症作用のあるNSAIDs系の薬を選択しましょう。市販のNSAIDsの成分はロキソプロフェンイブプロフェンの二つが代表です。

ロキソプロフェンは一類医薬品のため薬剤師からの販売が義務付けられているため、薬局や薬剤師の居るドラッグストアで購入が必要です。イブプロフェンは薬剤師からの販売義務はありませんので、夜遅い時間や緊急時には手に入りやすい薬です。

これらは多くの製薬会社から発売されており、解熱鎮痛作用成分だけでなく追加で胃の負担軽減、生薬、鎮静作用をもつ成分を追加されているものもあります。ご自身の悩みに合わせて薬剤師や登録販売者に相談してみましょう。

食事が摂れないとき、胃腸が弱っている時の解熱

アセトアミノフェン製剤

解熱鎮痛剤は基本的に胃に負担をかけることが知られています。体調が悪い時には、食事がうまく摂れないときもあるでしょう。そういった場合の解熱には胃に負担をかけづらいアセトアミノフェン製剤を選択しましょう。

ここで注意したいのは、胃痛や腹痛がある場合です。抗炎症作用がほとんどないとは言われているものの、鎮痛作用もある薬です。胃痛や腹痛を良くも悪くも押さえてしまい、重大な疾患に気づけなくなる可能性もあります。胃痛や腹痛がある場合には専門家に相談し、熱がひどくなければ整腸剤で様子をみるのも良いでしょう。

子供(15歳未満)の解熱

アセトアミノフェン製剤

15歳未満の解熱に市販で承認されている薬はアセトアミノフェン製剤のみです。ただし、すべてのアセトアミノフェン製剤が使用できるわけではない為、外箱に記載されている用法用量を必ず確認してください。

例えば、タイレノールA(タイレノール®製品情報 – 効能・効果 | Tylenol Japan)は1錠中に300mgのアセトアミノフェンが含有されており、子供にこの量を服用をさせてしまうと過量投与になります。適応も15歳以上になっているため、アセトアミノフェンだからOKという判断はしないようにしましょう。

7歳~使用できる「バファリンルナJ」や3歳~15歳用の「小児用バファリンCII」などを選びましょう♪

仕事中の解熱

アセトアミノフェン製剤 / NSAIDs系(非ステロイド性抗炎症薬)

仕事中に微熱っぽい感じ、そんな時にも解熱剤を使用することがあるかと思います。無理をせずに過ごしてほしいのですが、解熱鎮痛剤の中には眠気を伴う成分が含まれていることがあります。

眠くなりやすい成分で良く配合されているのが、催眠鎮静作用のあるブロモバレリル尿素アリルイソプロピルアセチル尿素です。痛みを鎮めるっていう効果を求めての配合ですね。

外箱を確認して商品を選んでいただきたいのですが、代表的なものとしてはロキソニンSプレミアム、イブA錠、イブA錠EX、イブクイック頭痛薬・DXなど。

眠気で仕事に支障を出したくない方は、解熱鎮痛成分単剤の市販薬を選ぶと良いですよ♪

よくある質問と注意点

薬の併用について

匿名ぺんぺん

さっき家に合った風邪薬を飲んだ。一緒に飲んでも良い?

匿名ぺんぺん

全然熱が下がらないんだけど、いくつか併用しても良い?

結論:基本的にはNGです!

風邪薬の種類によりますが、総合風邪薬・総合感冒薬には解熱鎮痛成分が含まれているものが多いです。パッケージに「つらい熱に」「頭痛・のどの痛みに」などの記載があれば要注意。ご自身で解熱鎮痛成分が入っているか、確認が難しい場合には併用は控えましょう。

そして解熱鎮痛薬の併用もNGです。熱が下がらない場合には、原因をしっかり倒していく必要があるため医療機関を受診してくださいね。

風邪薬や他の解熱鎮痛剤を使用したあとに、新たに購入した解熱鎮痛剤を使用したいときがあるかと思います。そういった場合には、それぞれが1日何回の薬かを確認しましょう!どちらも1日3回タイプであれば、併せて3回を超えないように。登録販売者や薬剤師の相談の上で使用が原則ですが、朝は家に合った薬-夜は新しく買った薬と2回の服用に抑えていただくのがより安心です。

処方薬との違いについて

匿名ぺんぺん

病院で以前もらった薬が残っているけど飲んでも良い?

匿名ぺんぺん

子供に処方でイブプロフェンが出てた。市販のも使って良い?

結論:処方薬は受診時の状態向け。医療用のみ適応の薬も多々あります。

医師はその時の状態にあわせて薬を処方しており、期間内に飲み切ることを想定しています。今の状態にその薬があっているとご自身で判断するのは危険です。頓服薬や医師の指示があって自宅に手持ちがある場合以外には、服用を避けましょう

医療用の医薬品と市販の医薬品では承認されている範囲が違います。市販の薬を同じ成分だからといって、記載の用法用量と異なる使用は絶対にしないでください

迷ったら薬剤師・登録販売者に相談を

解熱鎮痛剤はそれぞれの体質や持病によって最適なものが異なります。ひとりひとり状態にあわせた薬の選択をすることが大切です♪

ドラッグストアには薬剤師や登録販売者が常駐しているかと思いますので、迷ったら相談し安心して薬を服用しましょう。受診した方が良い場合にはアドバイスもくれるはずですよ。

 まとめ

  • 熱を下げたいだけなら アセトアミノフェン
  • 頭痛やのどの痛みがつらいなら NSAIDs
  • 胃が弱い・子ども・妊婦さんは アセトアミノフェン
  • 症状が改善しない場合は自己判断せず医療機関の受診を

自分に合った解熱剤を知っておくと、急な発熱のときも落ち着いて対応できます。一番は無理をせず栄養をしっかりとり、休むことですが適切な薬の選択で安心して過ごしましょう♪

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やくちゃ
やくちゃ
薬学部の勉強に興味が持てず、下位10%スタートから薬剤師国家試験上位15%へ国家試験に役立つ情報、不安解消法を発信しています♪ 薬学×健康系ブロガー【保有資格】簿記3級/ FP3級/薬膳コーディネーター/ダイエット検定