合格率は、ほぼ “100%!” 薬膳コーディネーターは本草薬膳学院による民間資格です(薬膳の分野に国家資格はありません)。
薬膳コーディネーターの取得を考えている方、医療や介護・食に携わる職に就いている方のスキルアップに参考になれば幸いです。
健康志向が重視される今、薬膳って何?何に使える資格?薬剤師や栄養士との違いを薬膳コーディネーター兼、薬剤師のやくちゃと共にみていきましょう♪
薬膳コーディネーターとは?
「薬膳」の豊富な知識を活かしたレシピから、体の不調を改善、美容やデトックス、健康に貢献できる資格です。薬膳の考え方の基本は中医学(中国伝統医学)。中医学では体のバランスが重視されており、そのバランスを日常の食事で整えていきます。
季節や体質に合った食事で未然に病気を防ぐ=「食薬同源」日々の食事は薬のようなもの。
おいしく食べながら健康管理を支援していく事が目的です。
資格概要・認定団体について
受講対象者 | 受講資格なし!誰でも受けられます。 |
認定団体 | 本草薬膳学院 |
資格区分 | 民間資格 |
申し込み先 | ユーキャン |
費用 | 44,000円(一括払い) または 2980円×15回(分割払い) |
申し込み期間 | 通年いつでも可。 |
受講期間 | 標準:4ヶ月 受講開始から12か月まで指導可 |
受講場所 | 完全自宅受講 |
受験形態 | マークシート方式 ※自宅受験 |
合格基準 | 60%以上 |
送付物 | メインテキスト2冊+薬膳レシピ集+用語集+レシピDVD 舌診ボード(裏面:食薬の分類ポスター)+行平鍋+添削課題 等 |
合格率・難易度は?
ユーキャンで開講されている、薬膳コーディネーター講座を受講し添削課題3回と試験に合格すると晴れて薬膳コーディネーターになることができます。
添削課題と試験は共にマークシート形式で、自宅で問題を解き解答を送付する形式です。
合格率は、ほぼ100%!自宅で行え、再々試験まで認められているので期間内に修了し提出が出来れば誰でも合格できます。
じゃあ、テキスト見ながら受けていいの?
正直なところ、自宅での受験になる為テキストを見ながら添削課題や試験をできます。ただ、薬膳コーディネーターを名乗った仕事や活動をされる方は、きちんとした知識を身に着け、テキストは見ずに取り組むことをおススメします。
難易度 ★☆☆☆☆
決して難しい試験ではありませんが、今まで健康意識がなかったり食についての知識に自身が無い方は、取り掛かり辛い部分があるかもしれません。添削課題や試験の問題はテキストから満遍なく出題されているので、課題や試験を真面目に取り組めば範囲のほとんどを網羅することができます。
薬膳って何?
そもそも「薬膳」とはなんでしょう?
漢方薬に近いイメージを持たれる方もいるかもしれません。
薬膳は“薬“の代わりに季節の食材等を用いた美味しい“膳”(食事) といった解釈の方が良いでしょう。スーパーなどで手に入る、身近な食材で誰でも作ることができます。
薬膳は、中医学の考え方に基づいた食事です。旬の野菜や、食材それぞれが持つ効果から体の不調や健康な体作りを目指していきます。
ここで皆さんは、冷える時に良いものといえば何を思い浮かべますか?例えば、ショウガやネギ。これを料理に取り入れて冷えを改善する。これも立派な薬膳の一種なのです。
もう少し専門的な内容に入ると、体を冷やす “陰” と体を温める “陽” この陰と陽のバランスを整えることが中医学の考え方のひとつ。ショウガやネギは“陽”の食材で、冷えてしまった体の陰と陽のバランスを整えることで、不調を改善するのです。
他にも 五臓【肝・心・脾・肺・腎】、六味【酸味・苦味・甘味・辛味・鹹味・淡味】、五行【木・火・土・金・水】、五気【寒性・涼性・平性・温性・熱性】と、体の状態や食材の特徴を知る事で、体の不調に合わせた薬膳を作ることができます。
是非興味のある方は、薬膳コーディネーター取得を検討してみてくださいね。
薬膳コーディネーターを活かす場面
- 飲食業
- 医療介護職のスキルアップ
- 自身や家族の健康増進 など
飲食業に従事している方
健康志向のメニュー考案や、食材の知識を増やすことができます。調理師や栄養士の資格をお持ちの方がさらなるスキルアップにも良いかもしれません。
医療介護職のスキルアップ
病院・薬局・介護施設等で働く方のスキルアップにもおススメです。日々の食生活のアドバイスまで自信を持ってできると、信頼度もUPするかもしれません。
自身や家族の健康増進
健康志向が高まった今、どこで何を学べばよいか迷うと思います。薬膳コーディネーターは完全自宅で受講から受験までできるので、すき間時間に最適です。美味しい料理で美しく健康に、暮らしが少し豊かになるかもしれません。
薬剤師や栄養士とは違うの?
薬膳コーディネーターの資格は、あくまでも自分の知識を高めるための民間資格です。
一方、薬剤師は6年制の大学を卒業し国家試験に合格することで得られ、栄養士は大学や専門学校等の栄養士養成施設を卒業することで得られます。どちらも国家資格で通学が必須で、より専門性の高い資格です。
そのため、民間資格である薬膳コーディネーターは専門職ではなく知名度も決して高くないのが現状。しかし、健康志向が伝われば医療や介護・飲食業界では周りと差を付けることができるかもしれませんね♪
似たような名前の試験に薬膳マイスターもあります。こちらも興味があればご覧ください。
薬剤師の卵 兼 薬膳コーディネーターから
いかがでしたでしょうか?薬膳コーディネーターの試験に合格すると認定状が貰えます。
「意外と良い!」結構しっかりとしたつくりなので、長く飾っておいても大丈夫そうです。
筆者は薬学部を卒業し、2023年春からドラッグストア薬剤師として勤務しています。日ごろから健康を心がけており、この薬膳コーディネーターの資格は就職活動に少しだけ有利になりました。
実際に薬膳コーディネーターを取得したのは薬学部3年生の時、テキストは中学生や高校生が見てもわかりやすい構成になっているので、誰でも気軽にチャレンジできる資格だと思います。
また、中医学の考えと薬剤師の知識から、旬な食材で健康になれるお茶をいつかは紹介したいと思っています♪
皆さんの健康や資格取得に有意義な情報をお伝えできていれば幸いです。