第108回を受験した私が、よくある質問と共に1日の流れを解説していきたいと思います。
直前講義に追われて、留意事項なんて読んでない…
当日はどんな流れなのぉ(;´Д`A “`
・会場は何時から入れるの?
・何分前まで勉強できる?
・トイレってやっぱり並ぶの?
・シャーペンって使えるよね? 等
会場によってルールが異なりますので、あくまでも参考程度にしていただき、少しでも不安が解消できれば幸いです。
2日間の流れをざっくり紹介
1日目 | 予定 | 2日目 | 予定 |
8:00 | 最寄り駅到着 | 8:00 | 最寄り駅到着 |
8:50 | 集合時刻 | 8:50 | 集合時刻 |
9:30-11:00 | 必須問題 | 9:30-11:35 | 実践問題① |
12:30-15:00 | 理論問題① | 13:00-14:40 | 実践問題② |
15:50-17:45 | 理論問題② | 15:30-18:00 | 実践問題③ |
17:50 | 解散 | 18:10 | 解散 |
上記が最低限頭に入れておきたい、2日間のスケジュールです。
ここからは、時系列でよくある質問や想定しておくべきことを記載しています。一度読んでおくと当日の「知らなかった!」を防ぐ事ができる内容となっているのでぜひご覧ください。
当日までに知っておきたい基本情報
会場は何時から入れるの?
結論:会場によって異なります。
集合時間 午前8時50分
第108回とある関東会場では、7時30分開場でした。そのため目安としては1時間前と思っておくと安心です。「早く着きすぎて外で寒い思いをした。」「早起きすぎて頭が働かない。」そんなことにならない様に、早く行く場合は1時間前。遅くとも8時30分には会場に到着できるようにしましょう。
また、Twitter等のSNSで受験者により開場時間を発信されている場合もあるので、活用しても良いでしょう。
会場はどこ?教室は大学ごとに分かれているの?
結論:受験番号ごと(大学ごと)に会場・教室が割り振られます
受験番号は〇〇大学→□□大学→〇〇大学→□□大学のように、同大学の人とは1つ飛ばしで与えられます。会場に関して “必ず大学から近い会場となる訳ではない事・受験年により会場が代わる場合がある事“は想定しておきましょう。
無事に試験会場に辿り着いたら、受験番号で割り振られている教室へ進みましょう。各所に案内の方が居るのでわからない事があれば、遠慮なく聞いて大丈夫です。
※自身で大学所在地から離れた受験地を選んだ場合には異なる場合があります。
そして、男女比が均等でない場合がある事も想定しておきましょう。大学によって学籍番号が男女混合の大学、男女が別の大学があり、周りが異性だらけといった状況が起こり得ます。対策は難しいですが、事前に想定ができていることで焦りが軽減できるはずです。
何分前まで勉強できるの?(受験票記載内容確認票の訂正)
結論:勉強できるのは基本的に30分前までです。
薬剤師国家試験の時間割は以下の通りです。
時間 | 問題区分および科目 | |
1日目 | 9:30-11:00 | 必須問題 |
12:30-15:00 | 理論問題① (物理・化学・生物、衛生、法規・制度・倫理) |
|
15:50-17:45 | 理論問題② (薬理、薬剤、病態・薬物治療) |
|
2日目 | 9:30-11:35 | 実践問題① (物理・化学・生物、衛生)【実務】 |
13:00-14:40 | 実践問題② (薬理、薬剤)【実務】 |
|
15:30-18:00 | 実践問題③ (病態・薬物治療、法規・制度・倫理、実務)【実務】 |
各時間の教室への集合時間は35分前。試験監督からのアナウンス開始は30分前と思っておきましょう。このアナウンスが始まると勉強道具を鞄にしまう必要があります。
※1日目午後①の前には、【受験票記載内容確認票】が各個人に配布され、訂正がある場合はここで行います。訂正にはボールペンが必要になる為、必ず持っていきましょう。
[追記] 私の記憶上では、1日目の午後②以降は集合時間25分前。アナウンス開始が20分前だったと思います。こちらはうろ覚えですので、勉強は30分前までの認識を推奨します。
トイレはやっぱり並ぶの?何分前に行く?
結論:女子トイレは混みます。遅くとも集合15分前には並びましょう。
こちらも会場によって異なりますが、フロアのほぼすべての教室で試験が実施されており全員が同じ時間で動いています。そのため、毎時間女子トイレは長蛇の列の会場が多いです。
事前にトイレの位置を把握しておく。トイレに並ぶ際勉強道具を持っていく 等 自分のペースが乱されないような対策が必要です。
おススメは”薬ゼミのやまかけ”を1.5倍で聞く!です。イヤホンで周りの会話をシャットアウトでき、用を足している間も勉強できます。
試験中の知っておきたい基本情報
シャープペンは使える?
結論:基本的には使えます。
【受験者留意事項】持参品の項目にHBの鉛筆またはシャープペンと記載されています。そのためルール上は使えます。ただ、こちらは試験監督によるため同会場でも教室ごとに異なる場合があります。実際に私は使用できましたが、隣の教室では使えなかったようです。
そのため必ずHBの鉛筆は持参しましょう。また、どうしてもシャープペンを使用したい場合には、受験者留意事項を提示して試験監督に問い合わせてみてください。
試験前、何を確認される?
結論:受験票と証明写真を用いた本人確認、机上、ひざ掛けやクッション 等
まずは、本人確認です。受験番号と願書提出の際に貼った証明写真から本人確認を行います。その瞬間はマスクを外し、マスクに何も記載されていないかも併せて確認します。
続けて、机上です。余計なものはしまうように指導されます。持参品に記載されているものの中で指導されてしまう可能性があるものとして、ボールペン・シャープペン・芯・鉛筆削りです。事前に芯の補充や鉛筆は削っておきましょう。
最後に、その他備品・防寒具等です。
物品 | 対応 |
ティッシュ | 中身を出し試験監督のチェックを受ける。 |
ひざ掛け | 試験監督のチェックを受ける。(上着をかけるのは不可) |
クッション | 試験監督のチェックを受ける。 |
薬類(目薬など) | 事前の申請が必要。申請していない方はしまう。 |
腕時計 | 電卓・通信機能がない物。必ず腕につける。 |
スマートフォン | 配布された封筒に入れる。(受験番号を記載) |
iPadやPC | 配布された封筒に入らない場合は鞄にしまう。 |
ここで注意するのは上着をひざ掛けに使用することはできません。また、椅子に掛けることもNGです。また、電子機器は配布された封筒に入れるルールになっています。これはもし試験中に作動した場合に試験監督が封筒ごと回収をするためで、入らない電子機器に関しては、鞄にしまえばOKです。封筒は机上に置くため、狭い机をさらに狭くするので要注意。
トイレは行っても良い?
結論:試験監督の付き添いの元、行くことが可能です。
試験監督は3人以上はいます。1人は前に立って全体を見渡し、開始前のアナウンスや全体の指揮をしています。その他の試験監督が教室内を回っているので、手を挙げてお手洗いに行きたい旨を伝えましょう。何も身に着けていない事、答案が見えない事を確認した上で、試験監督の付き添いの元お手洗いに行くことが可能です。
模試と違い、監視体制は徹底されています。手を挙げても気づいてもらえない、時間になっても開始や終了の合図がない等の心配はしなくて大丈夫でしょう。
途中退室はできる?問題用紙はどうなる?
結論:可能です。問題用紙は試験終了後に受け取ることができます。
途中退室できる時間は各試験時間ごとに与えられており、可能です。問題用紙に受験番号を記載しマークシートと共に試験監督に提出することで退室できます。回収された問題用紙については、試験時間終了後ただちに試験監督に申し出ることで返却されます。後日運営本部に問い合わせても返却は行われないので、試験が終わり次第忘れずに取りにいきましょう。
薬剤師国家試験では途中退室する人は、非常に少ないです。最後までマークミスがないかチェックするなど、最後まで1点でも多く点が取れるようにすることが大切です。
最後に・・・
今回は、私が第108回薬剤師国家試験を受けるうえでの疑問や当日にあった出来事、想定しておいた方が良いと思った内容をお伝えさせていただきました。
ほとんどの項目で、「会場による」といった解説になってしましましたが、実際にあったパターンをいくつか知っているだけでも不安が少し解消できると思います。
不正行為や周りから逸脱した行為をしない限り、薬剤師国家試験は点数がすべてです。この記事を読むことで、当日のスケジュールが乱れないようなお手伝いができたら光栄です。