【第110回 問218】 ドラッグストア×薬剤師国家試験を結び付けて覚えよう!
一般問題(薬学実践問題)

第110回 問218
36歳男性。一昨日食事会があり中華料理とアルコールを摂取した。昨日から胸やけと胃の痛みがあり、まだ治まらなかったので、一般用医薬品の購入を希望し来局した。
薬剤師は以下の成分を含む医薬品を提案した。男性はこの薬の成分、副作用や飲み方などについての詳しい説明を求めた。
<提案した一般用医薬品に含まれる成分>
ピレンゼピン塩酸塩水和物
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム
炭酸水素ナトリウム
ビオヂアスターゼ2000
薬剤師の販売時の説明として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- ピレンゼピンは、胃酸を中和することで効果を発揮する成分です。
- メタケイ酸アルミン酸マグネシウムは、ピレンゼピンで起こる便秘を防止するために配合されています。
- 本剤には食物の消化を促進する成分が含まれています。
- 本剤の服用により、目のかすみ、異常なまぶしさなどの症状が現れることがあります。
- 2週間服用しても症状が治まらない場合は、さらに服用を継続してください。
解答・解説
解答:3・4
①ピレンゼピンは、胃酸を中和することで効果を発揮する成分です。
👉胃酸を中和するのは、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムや、炭酸水素ナトリウムなどの制酸剤です。ピレンゼピンは抗コリン作用で、胃酸の分泌を抑制し胃粘膜を修復します。
②メタケイ酸アルミン酸マグネシウムは、ピレンゼピンで起こる便秘を防止するために配合されています。
👉便秘防止のために、乳酸菌やビフィズス菌などが配合されている、胃腸薬もあります。メタケイ酸アルミン酸マグネシウムは胃酸を中和することで効果を発揮します。
③本剤には食物の消化を促進する成分が含まれています。
👉ビオヂアスターゼ2000が消化酵素です♪デンプン・タンパク質・脂肪の分解を促進し、消化不良になった身体をサポートします。
④本剤の服用により、目のかすみ、異常なまぶしさなどの症状が現れることがあります。
👉抗コリン作用をもつピレンゼピンによって目の症状が現れることがあります。添付文書では「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないでください」といった記載が特徴的です。
⑤2週間服用しても症状が治まらない場合は、さらに服用を継続してください。
👉2週間位服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、医師、薬剤師又は登録販売者に相談するように伝える必要があります。
今回の問題は、抗コリン薬についての特徴、制酸剤、消化酵素についての知識が必要でしたね💦すべてを網羅するのは、難しいですが抗コリン薬は頻出なので、しっかりと抑えておきましょう!
この市販薬は何か? さらに詳しく!

実際に、問の薬は一般用医薬品でどの商品なのか?ここから詳しく解説していくよ!是非、印象付けて覚えてね♡
<提案した一般用医薬品に含まれる成分>
ピレンゼピン塩酸塩水和物
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム
炭酸水素ナトリウム
ビオヂアスターゼ2000
こちらは、エスエス製薬のガストールという商品の問題ですね♪
是非、添付文書を一度開いてみてください!胃腸薬で気にするべき注意事項が添付文書にはまとまっています!
「してはいけないこと」について、ざっくりとまとめると…
- 妊娠中・透析中
- 胃腸鎮痛鎮痙薬、乗物酔い薬服用中
- 乗物又は機械類の運転操作
妊娠中に関しては、様々な成分が影響を及ぼします。医療用では一般的に使われていても一般用医薬品ではその限りではありません。製薬会社の添付文書通りに従いましょう。
透析中に関しては、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムにアルミニウムが含まれているので禁忌になります。
胃腸鎮痛鎮痙薬、乗り物酔いの薬には、抗コリン作用のある薬が含まれており、ピレンゼピンと作用が被ってしまうので禁忌です。
乗り物又は機械類の運転操作は、抗コリン作用のあるピレンゼピンによって、目のかすみ、異常なまぶしさ等の症状があらわれることがあり、してはいけないことになっています。
いかがでしょうか?意外と胃腸薬は、気にしなければならない事が多いですよね…実際の現場では、透析中の患者様やトラックドライバーなど運送業の方が胃薬を求めて来局されることがあります。
市販薬はうまく使えば、日常生活の不快な症状を改善できますが、想像以上に聞き取らないといけない内容が多いのです…

国家試験の勉強中は、薬の成分から何が起こるかを想像できれば大丈夫!
実際の現場に出たら、外箱をしっかりみることで、勉強した知識が蘇ってくるよ♡
まとめ
今回は、胃腸薬についての問題でした♪
全く同じ問題が出ることはないですが、胃腸薬で抑えるポイントはこの問題について理解することで、幅広くチェックをすることができますよ♪
胃腸薬で確認する事項はいっぱいありましたが…最後に、胃腸薬に含まれる成分についておさらいしていきましょう!
抗コリン薬
胃酸の分泌を抑制し胃粘膜を修復!目のかすみやまぶしさなどが起こることがあります。
胃腸鎮痛鎮痙薬、乗り物酔いの薬にも含まれていることがあるので、併用チェック!
制酸剤
アルカリ性で胃酸を中和することで効果を発揮する成分です!
中には、アルミニウムが含まれている制酸剤もあるので透析患者さんには要注意!
消化酵素・整腸剤
胃薬には、消化の補助をする消化酵素や、胃腸の調子を整えたり便秘や下痢を改善する整腸剤が含まれているものもあります!
成分名から、消化酵素(〇〇aーゼ)なのか?整腸剤なのかわかるようにしておきましょう!
今回は、一般用医薬品「ガストール」の問題でした!是非、実際の店舗で薬を見てみたり、添付文書をみることで、理解を深めていけると良いですね♪
少しでも、印象付けて覚えることが大事!薬剤師国家試験に向けて頑張っているみなさんの力になれれば幸いです♡
薬剤師国家試験の演習に使用できる解答用紙も用意しているので、是非活用してくださいね↓↓


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