一般問題(薬学実践問題)

第110回 問231

新聞報道で、致死率の高い感染症である重症熱性血小板減少症候群(SFTS)を知った中学生(14歳)と父親がドラッグストアに来局した。この親子は、夏休みに登山をすることになったので、SFTSとその感染を防ぐための方法を教えて欲しいとの相談があった。

薬剤師はこの親子に、皮膚の露出を少なくするために長袖・長ズボンなどの衣服を着用することに加えて、虫よけ剤の使用を勧めた。

虫よけ剤の活性成分として適切なのはどれか。2つ選べ。

  1. イミダクロプリド
  2. ディート
  3. イカリジン
  4. ジクロルボス
  5. ジフェンヒドラミン

解答・解説

解答:2・3

イミダクロプリド

👉ネオニコチノイド系の薬剤で、農薬に使用されます。人体には使用しません。

ディート

👉吸血をする虫に効果を発揮します。高濃度(30%以上)は12歳未満に使用できません。

イカリジン

👉吸血をする虫に効果を発揮します。年齢制限や回数制限がなく安全性が高いと言われています。

ジクロルボス

👉有機リン酸系の薬剤で、農薬に使用されます。人体には使用しません。

ジフェンヒドラミン

抗ヒスタミン薬で、虫刺されによるかゆみやアレルギー症状に使用されます。

市販薬では何にあたるか?

イミダクロプリド

イミダクロプリドはネオニコチノイド系殺虫剤で、市販で見つけられたのは、アドマイヤー粒剤。

見るからに、農薬~~~って感じですね♪私たちの身体の虫よけとしては使用しません!

ディート

ディート含有で有名なのが、アース製薬のサラテクト。一度は見たことがあるのではないでしょうか?

ディートは濃度によって使用できる年齢が決まっており、回数制限もあります。

30%以上は12歳未満に使用NG。10%のものであれば、生後6ヶ月から使用できます

イカリジン

イカリジンを含む虫よけとして有名なのが、フマキラー製薬のスキンベープ。

使用回数制限・年齢制限ともにありません!気になった時に使用ができます(^^)/

ディートと同等の作用をもつので、イカリジンを含む虫よけの方が幅広い世代で使いやすいですね♪

ジクロルボス

ジクロルボスは農薬に指定されていますが、多くは殺虫プレートなどに使用されます。商品は、販売中止になったりと減っているのが現状です。

ジクロルボス(DDVP)は、有機リン系殺虫剤で、神経系に作用して昆虫を駆除する化学物質です。構造や作用機序なども頻出なので、併せて覚えておきましょう♪

有機リン系殺虫剤は、アセチルコリンを分解する酵素(アセチルコリンエステラーゼ)と不可逆的に結合してその働きを阻害することにより、殺虫作用を示します。

ジフェンヒドラミン

ジフェンヒドラミンといえば、新レスタミンコーワ軟膏。こちらは、薬剤師国家試験でも頻出の成分で、現場でもよく使われる軟膏です♪

抗ヒスタミン薬に分類され、虫刺されだけでなく、湿疹や蕁麻疹などにも使用されます。

やくちゃ

一般的に、市販薬で身体に使用できる虫よけ成分はディート・イカリジンの2択だよ♪

年齢制限のあるディート制限のないイカリジンでしっかりと覚えておこう!

まとめ

今回は、虫よけについての問題でした。

ディートやイカリジンは過去問でも出題がなく、聞いたことがない方が多いはず…💦

ピンポイントでディート/イカリジンを覚えていなくても、農薬のイミダクロプリドやジクロルボスは過去に出題があり、特にジクロルボスは頻出です(^^)/

抗ヒスタミン薬のジフェンヒドラミンも頻出の薬。幅広く過去問を網羅することで、十分に対処できます♪

また、今回は市販薬でどのようなものがあるのか印象付けて覚えることで、より知識が高まります。ドラッグストアで虫よけスプレーの成分を一度見てみると良いですよ♡

少しでも、印象付けて覚えることが大事!薬剤師国家試験に向けて頑張っているみなさんの力になれれば幸いです♡

薬剤師国家試験の演習に使用できる解答用紙も用意しているので、是非活用してくださいね↓↓

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やくちゃ
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薬学部の勉強に興味が持てず、下位10%スタートから薬剤師国家試験上位15%へ🌟 国家試験に役立つ情報、不安解消法を発信しています♪ 薬剤師としてドラッグストア勤務で経た知識でおススメも紹介します💖 【保有資格】薬剤師/簿記3級/ FP3級/薬膳コーディネーター/ダイエット検定/スポーツファーマシスト