【新発売】ロゼレムSの正体って何?従来の薬と何が違う?市販の睡眠薬に新たな選択肢を
2026年7月28日に、アリナミン製薬から「ロゼレムS」を発売すると発表がありました。
ロゼレムSは医療用医薬品と同じ「ラメルテオン」を含む初の市販薬で、要指導医薬品に分類されるため、薬剤師からの対面での説明&販売が義務付けられています。
この度販売された「ロゼレムS」は既存の市販睡眠改善薬とは全く異なる作用で、眠りをサポートする薬です。
この記事では、ロゼレムSの成分「ラメルテオン」と既存の睡眠薬との違い、購入できる場所、注意事項を薬剤師がわかりやすく解説していきます。
ロゼレムSとは
販売元・発売日
ロゼレムSはアリナミン製薬から販売される、睡眠改善薬です。
睡眠改善薬ロゼレムS|一時的な不眠の寝つきの悪さの緩和に。体内時計を整え自然な眠りへ|アリナミン製薬
2026年7月28日より発売が開始され、睡眠と覚醒のバランス調整を司る体内時計に働きかけ、自然な眠りに導きます。
ロゼレムSは、医療用医薬品からスイッチOTC化された薬で、要指導医薬品に分類され、販売時に薬剤師による説が必要です。
成分:ラメルテオンについて
ロゼレムSに配合されている「ラメルテオン」は、武田薬品工業株式会社が医療用医薬品として開発し、2010年の発売以降多くの患者様に処方されています。
医療用医薬品として、ラメルテオン8mgが使用されていますが、ロゼレムSも医療用と同様にラメルテオン8mgを配合した製品です。
睡眠は、メラトニンというホルモンの分泌が体内時計(サーカディアンリズム)を調整し、自然な眠気を誘発します。
このメラトニンは、脳の松果体から分泌されるのですが、明るい日中は分泌が抑制され、暗くなると分泌が増加します。
そのため、夜までPCやスマートフォンを使用してブルーライトを浴びるとメラトニンの分泌が減ってしまうことで不眠につながります。
ロゼレムSに含まれるラメルテオンは、この睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンと同様に作用し、脳に夜と認識させることで、自然な入眠を促します。
どこで購入できる?
全国のドラッグストアで購入できますが、薬剤師からの対面での説明・販売が義務づけられている要指導医薬品に分類されます。
インターネットでの購入は不可です。
要指導医薬品に分類されるため、中身の入った薬が、陳列棚に並んでいることはありません。空箱が陳列されているか、薬カウンターの中で保管されています。
また、新発売のため在庫や取り扱いが整っていない場合もあるので、登録販売者や薬剤師に問い合わせをするのが確実です。
既存の睡眠薬との違い
既存の市販睡眠薬は抗アレルギー薬
今まで市販の睡眠薬は、抗ヒスタミン薬が配合されており、抗ヒスタミン薬は一般的に、かゆみや鼻水などのアレルギー症状を改善するのに使用される薬です。
抗ヒスタミン薬は、脳の覚醒状態を抑えることで眠気を伴い、睡眠改善薬としても使用されてきました。
しかし、実際の医療現場で抗ヒスタミン薬が睡眠薬として使用されることは、ほとんどありません。
今まで薬剤師や登録販売者は、睡眠改善薬を求める患者様に「アレルギー薬の副作用を利用しているだけなんだけどな…」と心苦しくなりながら、販売した経験があるかと思います。
ロゼレムSの発売により、睡眠薬を求める患者様へ案内できる薬の選択肢が増えたことは、喜ばしい限りです。
医療用医薬品の睡眠薬
医療用医薬品で使用される昔ながらの睡眠薬は、脳の活動を強制的に抑制する薬で、依存性が心配されるものもあります。
医師からの処方で30日制限のある薬を貰っている方がいるかもしれません。
これらの薬は向精神薬と呼ばれ、医師・薬剤師による監修のもと適切に使用をする必要があります。
ロゼレムSに含まれる「ラメルテオン」は医療用医薬品ですが、向精神薬には分類されておらず、脳の活動を強制的に抑制することもありません。
近年では、様々な製薬会社が開発を進め、依存性が少なく自然な眠りをサポートする睡眠薬の承認が増えてきています。
睡眠薬は、依存性の少ない物で適切に使用していくことが重要です。
自然な眠りを誘う「ロゼレムS」
脳の活動を強制的に抑制したり、覚醒状態を低下させる薬は個人的に推奨できません。
「ロゼレムS」は自然な眠りを誘うのが特徴です。
睡眠ホルモンであるメラトニンの動揺の作用で体内時計を整え、自然な眠りを導いていく市販薬では初の成分。
睡眠薬の服用に不安がある方も、選択肢の一つになるかもしれませんね(^^)/
ロゼレムS服用にあたって
ロゼレムSに依存性はある?
ロゼレムSに依存性は生じることがないと示唆されています。
ただし、漠然として使用することは避けるようにしましょう。自然に眠れることが一番なので、生活習慣の見直しを行い、薬は必要最低限にとどめるようにしましょう。
ロゼレムS 効果がでるまでの時間
効果の現れ方には個人差がありますが、30分~2時間の間に薬の血中濃度はピークに達するとされています。
ロゼレムSを服用をする場合には、すべての大事な作業を終えてから、就寝の30分前くらいに服用するようにしましょう。
また、翌日に眠気が続く場合があります。眠気がある場合には運転や危険な作業には従事せず、日中の動作にも十分に注意してください。
服用できない人
下記のような診断や、条件に当てはまる方はロゼレムSを服用することはできません。
- 睡眠時無呼吸症候群
- レストレッグス症候群
- 周期性四肢運動障害
- 不眠を伴う精神疾患
- 慢性閉塞性肺疾患
- 肝臓病
- フルボキサミンマレイン酸塩の服用
- 睡眠薬を服用している
- 15歳未満
- 妊娠している
また、寝つきが悪いという一時的な不眠の場合にのみ服用し、2週間を超えて服用することがないようにしましょう。
注意事項
睡眠薬は薬剤師からの説明をしっかりと受けた上で、適切に使用しましょう。
- 日中の眠気の持ち越し
- 月経異常
- 症状が改善されない
- 長期の連用
上記のような症状や状況になった場合には、服用を一度中止し、症状が続く場合には必ず医療機関を受診するようにしてください。
良質な睡眠をとる為に…
日中活動的に過ごす
日中寝てばかりいる生活では、睡眠のリズムが乱れてしまいます。
日中はなるべく身体を起こし活動的に過ごし、高齢者や身体の不自由な方は座ったままでできる軽い運動をすることも効果的です。
入浴やエアコンでの体温管理
就寝1~2時間前に入浴をすることで、体温が自然に低下することで眠気が生じやすくなります。
また、暑い夏はエアコンなどで快適な部屋の温度を保ち、睡眠の質を下げないようにしましょう。
寝る前の電子機器の使用は避けて
睡眠ホルモンである、メラトニンは暗くなることで分泌が促進されます。
夜遅くや枕元での電子機器の使用は、睡眠を妨げることになるので避けるようにしましょう。
まとめ
ロゼレムSはアリナミン製薬から、2026年7月28日に発売された、睡眠改善薬です。
従来の市販睡眠薬といえば、ドリエルなどが有名ですが、これらは抗ヒスタミン薬といい、眠気の出やすいアレルギー薬の作用を利用したものがほとんどでした。
また、ロゼレムSに含まれるラメルテオンは、医療用医薬品でも使用される薬で、ロゼレムSは医療用と同様の用量が配合されています。
ロゼレムSは、メラトニンという睡眠ホルモン同様の作用で自然な眠りに近づけるのが特徴。依存性は示唆されていないため、睡眠薬の導入として選択肢の一つとなるでしょう。
薬剤師からの説明やカウンセリングをしっかりと受け、生活習慣の見直しや良質な睡眠をとる為の工夫も心がけ、一時的な不眠の場合にのみ、薬は適切に使用するようにしてください。

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